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市地球温暖化対策実行計画(区域施策編) いわき市環境審議会(第10期) | いわき市役所

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(1)

いわき市

地球温暖化対策実行計画

(区域施策編)

平成 24 年3月

いわき市

参考資料2

(2)
(3)

いわき市地球温暖化対策実行計画(区域施策編) 目次

序 章 計画策定の背景及び目的

第1節 計画策定の背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

第1項 地球温暖化の仕組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

第2項 地球温暖化の影響 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

第3項 地球温暖化対策の取組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

第2節 計画の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

第3節 計画の基本理念 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

第4節 計画の位置付け ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

第5節 計画の推進期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

第6節 対象とする温室効果ガス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

第1章 温室効果ガス排出量の現状

第1節 排出部門の定義 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

第2節 温室効果ガス排出量の推計方法 ・・・・・・・・・・・・・・・18

第3節 推計対象年度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19

第4節 温室効果ガス排出量の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・1

9

第5節 各部門における温室効果ガス排出量の状況 ・・・・・・・・・・21

第2章 削減目標の設定

第1節 温室効果ガス排出量の将来予測 ・・・・・・・・・・・・・・・24

第2節 削減目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26

第3章 温室効果ガス排出削減に向けた取組み

第1節 省エネルギー対策の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・31

第2節 新エネルギー利用の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・39

第3節 環境負荷の少ない都市空間の形成 ・・・・・・・・・・・・・・44

第4節 循環型社会の形成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47

第4章 計画の推進にあたって

第1節 計画の推進体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52

第1項 市民・事業者・市の役割 ・・・・・・・・・・・・・・・・・52

第2項 市の推進体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53

(4)

第4項 福島県地球温暖化防止活動推進センター及び

うつくしま地球温暖化防止活動推進員との連携・協働 ・・・54

第5項 環境審議会での点検・評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・54

第2節 計画の継続的な改善 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58

第3節 計画の見直し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58

参考資料

1 市民の取組み例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60

2 事業者の取組み例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64

3 市民・事業者意識調査結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・71

4 市民ワークショップ開催結果 ・・・・・・・・・・・・・・・82

5 事業者ヒアリング実施結果 ・・・・・・・・・・・・・・・ 101

6 市民意見募集(パブリックコメント)実施結果 ・・・・・・ 110

7 温室効果ガス排出量算定に係る資料 ・・・・・・・・・・・ 111

8 計画策定の検討体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 117

9 計画策定の経過 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 120

10 用語集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 121

(5)

序 章

計画策定の背景及び目的

第1節 計画策定の背景

第1項 地球温暖化の仕組み

第2項 地球温暖化の影響

第3項 地球温暖化対策の取組み

第2節 計画の目的

第3節 計画の基本理念

第4節 計画の位置付け

第5節 計画の推進期間

第6節 対象とする温室効果ガス

(6)

序章 計画策定の背景及び目的

第1節 計画策定の背景

第1項 地球温暖化の仕組み

地球は太陽光のエネルギーによって暖められています。暖められた地表からは、多くの熱 が宇宙空間に放出されますが、地球を覆っている二酸化炭素等、熱を吸収する「温室効果ガ ス」が存在するため、この温室効果ガスが熱の一部を吸収して、その熱を地表に向けて放射 することで再び地表を暖めるといった「温室効果」の仕組みにより、地球は人間をはじめと した生物の生存に適した気温に保たれています。

しかし、温室効果ガスは生物が生存するために不可欠なものであるものの、人類が産業革 命以降、資源・エネルギーの多大な消費に伴う石油や石炭、天然ガス等の化石燃料の大量使 用の結果、温室効果ガスを大量に排出したため、地球の気温はかつて経験したことのない速 さで急激に上昇し続けています。これが、「地球温暖化」といわれる現象です。

地球温暖化のイメージ図

温室効果ガスが 熱を吸収・再放射

熱を宇宙へ放射 宇宙への熱放射減少

太陽エネルギー

大 気 中 の 温 室 効 果ガスが増加

○ 適量の温室効果ガスにより、地球の 平均気温が一定に保たれている。

○ 温室効果ガスが増加し、宇宙への熱放射 が減少、地球の平均気温が上昇中・・・

(7)

第2項 地球温暖化の影響

地球温暖化は、気温が上昇するばかりでなく、地球環境に多大な影響を与える恐れがあり ます。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書によると、過去100 年間 でみると、世界の平均気温が0.74℃上昇しており、最近50 年の気温上昇は過去100 年の上昇 速度のほぼ2倍に相当します。このまま温暖化が進むと、21世紀末までに地球の平均気温は 約1.8℃~4.0℃上昇し、また、平均海面水位は18cm~59cm上昇するものと推測されています。

今後、地球温暖化がさらに進行すると、大型の台風や洪水の増加、北極・南極の流氷・氷 床の融解、砂漠化の進展、自然生態系の変化、感染症の増加、食糧生産量の低下等、自然環 境や人類の生存基盤に多大な影響が出てくるものと予測されます。

700~2100年までの気温変動(観測と予測)

出典:IPCC第4次評価報告書

(8)

第3項 地球温暖化対策の取組み

1 国際的な取組み

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)

地球温暖化問題に関する国際的な取組みは、1985(昭和 60)にオーストリアのフィラ ハで行われた「二酸化炭素及びその他の温室効果気体の気候変動及びそれに起因する諸影響 における役割に関する国際会議」の開催に始まります。

この会議を契機として、1988 年(昭和63 年)11月に、気候変動の観測事実と予測や地球温 暖化の影響とその対策、社会経済的な対策等について検討する機関「IPCC(気候変動に 関する政府間パネル)」が設置されました。

気候変動に関する国際連合枠組条約

IPCCによる報告等に基づき、世界各国が温室効果ガスの排出抑制に取り組む必要性に ついて共通認識が醸成され、1992年(平成4年)5月に、ブラジルのリオデジャネイロで開催 された「国連環境開発会議」(地球サミット)の場で、世界154カ国の署名により、地球温暖 化防止のために大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを目的とした「気候変動に 関 す る 国 際 連 合 枠 組 条 約 (United Nations Framework Convention on Climate Change/ UNFCCC」が採択されました。

条約では、「共通だが差異ある責任」の原則の下、温室効果ガスの排出・吸収の目録(イン ベントリ)や温暖化対策の計画策定を各国に求めるとともに、先進国には、温室効果ガスの 排出量を1990 年代末までに1990年レベルに戻すことを目指すこと、開発途上国に必要な資 金・技術の支援を行うことなどを求めました。

当条約は2年後の1994年(平成6年)3月に発効し、条約による具体的な規制内容は、1995 年以降毎年開催されている「気候変動枠組条約締約国会議」(Conference of the Parties to the

UNFCCC=COP)の場で議論されています。

京都議定書の採択

1997年(平成9年)に京都で開催された条約の第3回締約国会議(COP3)において、温 室効果ガス排出量を削減していくための先進国の削減目標や、目標期間等を定めた「気候変 動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」(以下、「京都議定書」という。)が採択され、そ の後の締約国会議での協議を経て、2004 年 11 月にロシア連邦の議定書批准により要件を充 足したため、2005年2月16日に京都議定書の効力が発効することとなりました。

(9)

個々の国ごとに目標は異なり、日本では6%削減することが目標となっています。

20076月のG8ハイリゲンダム・サミットでは、世界全体の排出量の半減を2050年までに 実現することを全世界の共通目標とする「美しい星50(Cool Earth50)」が宣言され、また、 20081月ダボス会議では、世界の排出量を2050年には少なくとも半減させるという「クール アース推進構想」が表明されました。

2008年7月のG8洞爺湖サミットにおいて、2050年までに世界全体の排出量を少なくとも 50%削減するとの目標を締約国間で合意し、2009年7月のG8ラクイラサミットでは、温室効 果ガス50%の削減目標に加え、先進国全体では80%またはそれ以上削減することが合意され ました。

ポスト京都議定書の枠組みづくり

2009年12月にコペンハーゲンで開催された第15回締約国会議(COP15)では、世界全 体の長期目標として気温上昇を2℃以内に抑えることなどを内容とした「コペンハーゲン合 意」が示されましたが、全体会合での採択は見送られ、条約締約国会議として同合意に留意 することで決定されました。

2010年11月にメキシコのカンクンで開催された第16回締約国会議(COP16)では、京都 議定書後の新たな枠組みの決定には至りませんでしたが、「2013年以降の第二約束期間に空 白期間を作らないよう、できる限り早い作業完了を目指す」とした「カンクン合意」が採択 されました。

2011年11月に南アフリカのダーバンで開催された第17回締約国会議(COP17)では、京 都議定書の削減義務を2013年以降も延長し、全ての国が参加する新体制の枠組みを2015年ま でに採択し、2020年以降の発効を目指すとした「ダーバン合意」が採択されました。なお、 日本は京都議定書の延長に応じず、2013年以降は新たな削減義務を負わないこととなりまし た。

現在、京都議定書の第一約束期間にあることから、世界各国で温室効果ガス排出量の削減 が進められていますが、並行して、新体制の枠組みづくりの取組みも進められています。

気温上昇を2℃未満に抑えるために、京都議定書の基準年である1990年比で、世界全体に おいて2050年までに温室効果ガス半減という大枠の目標は共有されているものの、そこに至 るプロセスや、国ごとの責任分担等については、複雑な利害関係のもと、交渉は難航を続け ている状況です。

(10)

京都議定書のポイント

● 先進国の温室効果ガス排出量について、法的拘束力のある数値約束を各国毎に設定 各国の目標 日本-6%、米国-7%、EU-8%等

(米国は、最終的に京都議定書に参加せず)

規制対象 二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン、 パーフルオロカーボン、六フッ化硫黄

削減目標 2008年~2012年の5年間合計の排出量

1990年の排出量×5×0.94 (日本の場合) 基準年 1990年(ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、

六フッ化硫黄は1995年としてもよい)

吸収源 森林等の吸収源による二酸化炭素吸収量を算入

● 国際的に協調して約束を達成するための仕組み「京都メカニズム」を導入 排出量取引 削減目標達成のため、先進国間で排出量を売買する制度

共同実施(JI) 先進国同士が共同で事業を実施し、その削減分を投資国が自国の 目標達成に利用できる制度

クリーン開発メカニズム(CDM)

先進国と途上国が共同で事業を実施し、その削減分を投資国(先進国)が自国 の目標達成に利用できる制度

COP3で定められた主要国の温室効果ガス排出削減目標

※ このうち、アメリカ合衆国は京都議定書を批准せず。

(11)

2 国の取組み

国では、1990(平成2)、地球温暖化を防止するための国内で最初の計画として「地球 温暖化防止行動計画」を定め、最大限の努力により実施可能な対策から着実に推進し、一人 当たりの二酸化炭素排出量を2000年以降おおむね 1990年レベルでの安定化を図ることを目 標として掲げました。

京都議定書に伴う対策の強化

1997年(平成9 年)の京都議定書採択を受け、1998 年(平成 10年)6 月、地球温暖化対策推 進本部において「地球温暖化対策推進大綱」を決定し、2010 年(平成 22 年)に向けた温室効 果ガスの排出を削減するための緊急的な施策をまとめました。

また、同年 10 月には「地球温暖化対策の推進に関する法律」(以下、「法」という。)を制 定、国、地方公共団体、事業者、国民のそれぞれの責務を明確にするとともに、この法律に 基づき「地球温暖化対策に関する基本方針」を定めました。

その後、2001年(平成13年)10月に開催された気候変動枠組条約第7回締約国会議(COP 7)で、京都議定書の運用細則が合意に達したことから、地球温暖化対策推進本部は、2002 年(平成14年)3月に「地球温暖化対策推進大綱」の見直しを行い、さらに5月には、京都議 定書の批准が国会で承認され、閣議決定の後、批准書を国連に寄託しました。

議定書の批准を受け、「地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律」が公布 され、現在、京都議定書の目標達成に向けた施策が展開されていますが、その取組みとして、 2005年4月に「京都議定書目標達成計画」が定められ、京都議定書で定められた削減目標の 達成に向けた基本的な方針が示されると共に、温室効果ガスの排出抑制、吸収等に関する具 体的な施策が示されました。

2008年7月、G8洞爺湖サミット終了後に「低炭素社会づくり行動計画」が定められ、2050 年までに温室効果ガス排出量を現状から6080%削減するという目標を定め、革新的技術開 発や太陽光発電等の既存先進技術の普及、排出量取引や税制改革、低炭素型の都市や地域づ くり等に関する具体的な施策が示されました。

ポスト京都議定書に向けた取組み

2009 年9月に開催された国連気候変動サミットでは、同年 12 月にコペンハーゲンで開催 された第15回締約国会議(COP15)に先立ち、「2020年までに1990年比25%削減を目指 す」ことを表明し、日本をはじめ先進国が途上国に対して資金や技術面で支援することを提

(12)

合意」に賛同する意思を表明し、2010年1月に国連気候変動枠組条約事務局に「1990年を基 準年として 2020 年までに温室効果ガス排出量を 25%削減」という排出削減目標を提出しま した。

国の地球温暖化対策としての基本原則や中期削減目標、環境税の導入等の基本施策を定め た「地球温暖化対策基本法案」は、数次に渡り国会に提出されましたが、継続審議となり、 法案成立には至っていない状況です。

「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づく諸制度

● 国による対策

「京都議定書目標達成計画」の制定(第8条、第9条)

「地球温暖化対策推進本部」の設置(第10条~第19条)

「政府実行計画」の策定(第20条の2)

政府の事務・事業により排出される温室効果ガスの削減計画

「排出抑制等指針」の策定(第21条)

事業活動、日常生活における温室効果ガス削減の指針を策定・公表。

● 自治体による対策

「地域推進計画」の策定(第20条第2項)

自治体の区域内からの温室効果ガス排出量を把握し、削減していくための施策等 を定めるもの。策定は努力義務。

「地方公共団体実行計画」の策定(第20条の3)

自治体の事務・事業により排出される温室効果ガスの削減計画。策定は義務。 都道府県、政令市、中核市、特例市においては、その区域内における温室効果ガ

ス排出抑制の施策として、新エネルギーの活用促進、省エネルギーの推進、公共交通 の利用促進、緑地保全、緑化推進、廃棄物削減に関する施策についても定めるも の

(2008年改定)。

「地方公共団体実行計画協議会」の設置(第20条の4)

都道府県、政令市、中核市、特例市において、実行計画の策定・実施にあたって 協議・連絡調整を行うために設置することができるもの。

(13)

● 地球温暖化防止活動推進員・地球温暖化防止活動推進センター

「地球温暖化防止活動推進員」の委嘱(第23条)

地球温暖化の現状やその防止対策に関する知識の普及、地球温暖化対策の推進を 図るため、熱意と識見を有する者のうちから、都道府県知事または政令市・中核市・ 特例市の市長が委嘱。

「地域地球温暖化防止活動推進センター」の指定(第24条)

地球温暖化対策に関する普及啓発等を行うことを目的として設立された民間団体 を、都道府県知事または政令市・中核市・特例市の市長が指定(各自治体1ヶ所まで)。

「全国地球温暖化防止活動推進センター」の指定(第25条)

「地球温暖化対策地域協議会」の設置(第26条)

自治体、地域センター、推進員、事業者、住民など温暖化防止活動を行う者が、 温室効果ガスの排出抑制等に関する措置について協議するために設置することが で きるもの。

● 事業者による対策

事業活動に伴う排出抑制(第20条の5)

温室効果ガス排出量削減計画の策定(努力義務)(第22条)

● 温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度(第21条の2~10)

基準以上の温室効果ガスを排出する者(特定排出者)に排出量の報告を求める 制度

(14)

3 福島県の取組み

京都議定書の採択や法の制定などを受け、平成11年3月に「福島県地球温暖化防止対策地 域推進計画」を策定し、さらに、京都議定書目標達成計画の制定や法の改正などを受け、さ らなる対策と取組みの強化を図るため、平成18年3月に「福島県地球温暖化対策推進計画」 を策定しました。その後、平成20年6月の法の改正を受け、従来の地球温暖化対策地域推進 計画に替わって策定することが義務づけられた「地方公共団体実行計画」として、平成23年 3月に改定しています。

また、平成15年12月には法に基づき、地球温暖化防止に向けた県民の実践活動を促進する ため、「うつくしま地球温暖化防止活動推進員」を委嘱、平成16年9月には活動推進拠点と して、「福島県地球温暖化防止活動推進センター」を指定、平成20年5月には県民、民間団 体、事業者及び行政等、あらゆる主体が地球温暖化防止に向けた取組みをはじめとした環境 保全活動を県民運動として積極的に推進するため、「地球にやさしい“ふくしま”県民会議」 を設置するなど、推進体制の整備を図り、「福島議定書事業」等の各種取組みを展開してき ました。

県内部での推進体制については、地球温暖化対策を総合的かつ計画的に進めるため、平成 20年2月にふくしま地球温暖化対策推進本部を設置し、また一事業者として、事務事業に伴 う温室効果ガスの排出削減を目的とした「ふくしまエコオフィス実践計画」を平成22年3月 に策定し、省資源・省エネルギー等に取り組んでいます。

(15)

4 いわき市の取組み

いわき市環境基本計画

環境への負荷の少ない持続的な発展が可能な社会を構築し、人と自然とが健全に共生で きるふるさと「いわき」の実現を目的として、平成9年3月に「いわき市環境基本条例」 を制定しました。

その後、同条例第8条に基づき、市の環境行政を総合的かつ計画的に推進するため、平 成11年3月に「いわき市環境基本計画」を策定し、その後、各種環境法令や地球温暖化防 止のための京都議定書等、政策推進の新たな枠組みが次々と整備されたことから、平成17 年3月に一部改定し、当計画の基本目標の1つである広域的な環境づくりにおいて地球規 模を視野に入れた環境づくりを掲げ、各種地球温暖化対策の取組みを推進してきました。 さらに、法の改正や「生物多様性基本法」の制定等、環境関連法令が整備されたことな どを踏まえ、時代に対応した環境施策を展開するため、平成23年度を初年度とする新たな 計画を平成23年2月に策定しました。

いわき市循環型オフィスづくり行動計画

市は、市域における事業主体として大きな位置を占め、自らが一事業者・一消費者とし て率先した環境配慮に取り組むべきことから、平成10年4月に「いわき市循環型オフィス づくり行動計画」を策定し、環境保全に向けた取組みを全庁的に推進してきました。

平成13年11月には、当計画を法第21条(改正前)により策定が義務付けられた、「自ら の事務及び事業に関する温室効果ガスの排出量の削減並びに吸収作用の保全及び強化のた めの措置に関する計画」に位置付け、「(新)いわき市循環型オフィスづくり行動計画」と して、温室効果ガス排出の抑制・環境物品等調達の推進・庁内ゼロエミッション計画の推 進に取り組み、環境負荷の低減に努めてきました。

平成1812月に策定された「第3次いわき市循環型オフィスづくり行動計画」では、こ れまでの取組みを引き継ぎながら、関係法令や最新の知見との整合を図るとともに、実効 性向上のための体制を見直し、環境保全に向けた計画的な取組みの一層の推進を図ってき ました。

平成23年9月には、エネルギー管理における対象施設を拡大し、また、成果目標・指標 や推進体制を見直して、新たに「第4次いわき市循環型オフィスづくり行動計画」を策定 し、さらなる推進を図っていきます。

(16)

いわき市新エネルギービジョン・バイオマスエネルギービジョン

本市では、平成10年度に、循環都市の形成に向けた新エネルギーのマスタープランと して、また、市民や事業者等が新エネルギー導入を図る上で参考となるガイドラインとし て「いわき市新エネルギービジョン」を策定、平成15年度には、本市の地域特性を考慮 し、新エネルギービジョンを補完する「いわき市バイオマスエネルギービジョン」を策定 しました。

これらに基づき、公共施設においては、太陽光発電や太陽熱利用、風力発電、バイオマ ス熱利用設備を率先導入し、また、住宅用の太陽光発電設備や太陽熱高度利用設備、木質 ペレットストーブについては、環境負荷軽減型住宅整備費補助事業等を創設して設置を支 援するなど、新エネルギーの導入を推進してきました。

第2節 計画の目的

日常生活や事業活動における大量生産、大量消費、大量廃棄の結果、資源やエネルギーを 大量に消費し、地球温暖化という深刻な問題を引き起こしています。

私たちは持続可能な社会に向けて情報を共有し、化石燃料に頼った生活を続ければ、近い 将来には現在依存している資源やエネルギーが枯渇してしまうだけでなく、地球温暖化の影 響が深刻化するという認識を深めなければなりません。

物を大量に消費し、所有する便利で快適すぎる生活から、不便を感じない程度の環境にや さしい生活への見直しを図り、普段の暮らしや事業活動で消費する資源やエネルギーの無駄 をなくし、効率的な利用を進めるため、具体的な実践行動に取り組んでいく必要があります。

また、平成23年3月11日に発生した東日本大震災や東京電力福島第1原子力発電所での深 刻な原子力事故等による電力需給のひっ迫を契機に、災害等の非常時であっても必要最低限 のエネルギーを確保できるよう、エネルギーの効率的な利用や新エネルギーの活用を進める という視点が重要となってきました。

このような状況を踏まえ、本市では、市民、事業者、市の役割を適切に分担するとともに、 連携・協働して地球温暖化対策を総合的かつ計画的に推進するための計画として、「いわき 市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を策定するものです。

(17)

市民総ぐるみで、無駄のない効率的な資源・エネルギーの利用に取り組み、

「低炭素で豊かな社会」の実現を目指します。

第3節 計画の基本理念

本市では、基本理念を次のように定め、深刻化する地球温暖化問題に対して具体的な取組 みを推進していきます。

第4節 計画の位置付け

本計画は、法第20条の3に基づき、策定するものであり、「新・市総合計画 ふるさと・ いわき21プラン」等の本市各種計画や国、県等が進める対策との整合を図りながら、「市環 境基本計画(第二次)」の基本目標の一つである「低炭素社会づくり」の実現を目指すもので す。

また、市域内での日常生活や事業活動から発生する温室効果ガスの排出量削減に向けた具 体的な取組みや省エネルギーの推進、新エネルギーの導入など地域エネルギー対策を推進す る上で、市民、事業者、市の各主体が共有する行動指針となるものです。

(18)

整合 連携

新・市総合計画

めざしていく「いわき」の姿

■ 循環を基調とした、持続可能 なまち

■ 誰もが安全に、安心して暮ら せるまち

■ 活力に満ち、創造力あふれる まち

市環境基本計画(第二次)

めざしていく環境都市像

■ 人と自然が共生するまち 循環都市いわき

環境分野別目標

● 低炭素社会づくり

● 循環型社会づくり

● 自然共生社会づくり

いわき市

地球温暖化対策実行計画

(区域施策編)

本市関連計画

● 市都市計画マスタープラン

● いわき農業振興地域整備計画

● 市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画

● 市一般廃棄物(生活排水)処理基本 計画

市環境基本条例

基本理念

■ 健全で恵み豊かな環境の確保 と将来への継承

■ 人と自然との共生

■ 持続的な発展が可能な社会 の構築

■ 事業者、市民及び市の適正な 役割分担

■ 地球環境の保全

市循環型オフィスづくり行動計画

[地球温暖化対策実行計画(事務事業編)]

* 市の事務事業に関する行動計画

地球温暖化対策の推進に関する法律

20条の3

地球温暖化対策地方公共団体実行 計画(区域施策編)の策定

地球温暖化対策基本法(案)

(19)

第5節 計画の推進期間

本計画の期間は、上位計画である「市環境基本計画(第二次)」との整合を図り、2011年 度(平成23年度)から2020年度(平成32年度)までとします。

なお、環境や社会経済状況、技術革新等の諸情勢の変化を踏まえ、計画の効果の把握や評 価を行いながら、必要に応じて見直しを図ります。

第6節 対象とする温室効果ガス

「温室効果ガス」とは、地表から放射された赤外線の一部を吸収することにより温室効果を もたらし、地球温暖化の原因となる気体の総称です。

我々が排出する温室効果ガスは、一旦排出されると非常に長期間にわたり地球環境に影響 を及ぼすと言われています。温室効果ガスが、100年、1,000年先の地球環境に大きな影響を 与えることになるのです。

法では、「温室効果ガス」を二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボ ン類、パーフルオロカーボン類及び六フッ化硫黄の6種類としています。

本計画において対象とする温室効果ガスも、法の対象と同様に、この6種類とします。

(20)

法で定める温室効果ガス

№ ガスの種類 排出源等

地球 温暖化 係数

二酸化炭素 (CO2)

炭素を含む石油や石炭、天然ガス等の化石燃料の燃焼、 動植物の呼吸や微生物による有機物の分解などにより排出 される最も代表的な気体で、一般的に温室効果ガスとされ る6種類の気体の中で最も排出量が多くなっている。

メタン (CH4)

天然ガスの主成分で、稲作、家畜の腸内発酵、排水処理

などにより排出される気体。 21

一酸化二窒素 (2)

家畜の排せつ物や窒素肥料の使用、排水処理、微生物に よる有機物の分解などにより排出される気体。

310

ハイドロフルオロ カーボン類 (HFCs)

オゾン層破壊効果の高いフロン(クロロフルオロカーボ ン)の代わりとなる代替フロン類の一種で、スプレーやエ アコン、冷蔵庫等の製造過程等で排出される気体。

140~ 11,700 5

パーフルオロ カーボン類 (PFCs)

ハイドロフルオロカーボンと同様に代替フロン類の一種 で、半導体の製造過程等で排出される気体。

六フッ化硫黄 (SF6)

フッ素と硫黄とからなる化合物で、1960年代から電気及 び電子機器の分野で絶縁体として広く使用されており、そ の製造過程や半導体の製造過程等で排出される気体。

23,900

(21)

第1章

温室効果ガス排出量の現状

第1節 排出部門の定義

第2節 温室効果ガス排出量の

推計方法

第3節 推計対象年度

第4節 温室効果ガス排出量の状況

第5節 各部門における温室効果ガス

排出量の状況

(22)

第1章 温室効果ガス排出量の現状

第1節 排出部門の定義

市内で発生する温室効果ガスの排出量を推計するにあたっては、統計データの関係から、 エネルギー転換部門、産業部門、民生家庭部門、民生業務部門、運輸部門、廃棄物部門の6 部門に分類して算定しました。

各部門における温室効果ガスの発生源は次のとおりです。

排出部門 発生源

エネルギー転換部門

電気事業者の発電所内及びガス事業者のガス製造工場内 におけるエネルギーの消費

産業部門

鉱業、建設業、製造業、農林水産業におけるエネルギー の消費

民生家庭部門 家庭におけるエネルギーの消費

民生業務部門 商業、サービス業、事務所等におけるエネルギーの消費 運輸部門 自動車、鉄道、内航船舶におけるエネルギーの消費 廃棄物部門 廃棄物の焼却及び排水処理

第2節 温室効果ガス排出量の推計方法

本市の温室効果ガス排出量は、「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定 マニュアル(第1版)」(平成 21年6月・環境省)(以下、「マニュアル」という。)に基づき 推計しています。

ただし、マニュアルに記載されていない部門を算定する際や、算定に必要な統計データが 不備である場合など、マニュアルによる算定が難しい場合には、「地球温暖化対策地域推進計 画策定ガイドライン(第3版)」(平成19年3月・環境省)に示された方法を採用しています。 なお、推計に係る基礎データの算出については、可能な限り本市統計資料の数値による 「積 み上げ法(マニュアルB法)」を採用し、本市統計資料からの算定が困難な部門については、 都道府県別エネルギー消費統計 (資源・エネルギー庁)等の数値を利用した 「按分法(マニ ュアルA法)」を採用しました。

(23)

第3節 推計対象年度

京都議定書の基準年度である1990年度(平成2年度)から5年ごとと、また、データの入 手が可能な直近の2006年度(平成18年度)の合わせて5ヶ年度について算定しました。

<算定対象年度>

1990年度(平成2年度)、1995年度(平成7年度)、2000年度(平成12年度)、 2005年度(平成17年度)、2006年度(平成18年度)

第4節 温室効果ガス排出量の状況

本市における温室効果ガス排出量の総量は、基準年度である1990年度の値が3,064.5 千トンCOであるのに対し、直近の 2006年度の値が3,529.1 千トンCOと、その間、 15.2%増加しています。

中でも、その96%(2006年度)を占める二酸化炭素排出量については、各部門におけるエ ネルギー使用量の増加等を反映して、基準年度である1990年度に比べ、現況年度である2006 年度の値は17.6%の増加となっています。

また、メタンの排出量については、農業部門での水田面積や家畜頭数の減少等を反映して 23.4%の減少となっており、一酸化二窒素の排出量については、廃棄物部門での廃棄物焼却 量の増加等を反映して47.2%の増加となっています。

さらに、代替フロン等3ガス(ハイドロフルオロカーボン類、パーフルオロカーボン類、 六フッ化硫黄)については、冷媒や半導体等の製造過程からの排出や電気絶縁ガス使用機器 からの漏出等の全国的な減少傾向を反映して、35.2%の減少となっています。

(24)

いわき市における温室効果ガス排出量の推移

(単位:千トンCO

1990 1995 2000 2005 2006

1990

→2006 増加率

(%)

温室効果ガス総量 3,064.5 3,441.6 3,642.6 3,741.9 3,529.1 15.2

二酸化炭素(CO 2,891.0 3,232.2 3,466.3 3,618.6 3,400.7 17.6 エネルギー起源二酸化炭素 2,871.1 3,194.8 3,303.3 3,453.2 3,240.9 12.9

エネルギー転換部門 341.0 374.1 369.6 556.4 531.9 56.0

電気事業 (340.1) (373.4) (369.4) (555.1) (531.1) 56.1

ガス事業 (0.9) (0.7) (0.1) (1.3) (0.8) △ 9.3

産業部門 1,201.8 1,152.2 1,024.3 865.8 790.7 △ 34.2

鉱業・建設業 (75.6) (86.0) (67.9) (50.5) (51.2) △ 32.2 製造業 (1082.1) (1025.5) (922.8) (784.4) (709.1) △ 34.5 農林水産業 (44.1) (40.7) (33.6) (30.8) (30.4) △ 31.1 379.7 485.7 546.4 626.0 559.2 47.3 309.9 417.6 532.6 571.1 527.8 70.3

運輸部門 638.6 765.2 830.4 833.9 831.2 30.1

自動車 (578.5) (703.5) (774.2) (773.0) (775.9) 34.1

鉄道 (20.9) (20.8) (19.7) (21.7) (20.8) △ 0.6

船舶 (39.3) (41.0) (36.4) (39.2) (34.5) △ 12.0

廃棄物起源二酸化炭素 20.0 37.5 163.1 165.4 159.8 700.2

工業プロセス 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

メタン(CH

32.5 32.0 30.4 24.9 24.9 △ 23.4

廃棄物部門 (3.9) (4.5) (5.1) (5.0) (4.9) 26.9

農業部門 (28.6) (27.4) (25.3) (20.0) (20.0) △ 30.3 一酸化二窒素(N

O) 14.7 12.9 23.1 18.6 21.6 47.2

廃棄物部門 (4.0) (4.5) (16.6) (14.0) (17.1) 330.8

農業部門 (10.7) (8.4) (6.5) (4.5) (4.5) △ 57.7

ハイドロフルオロカーボン(HFC) 49.9 64.6 64.6 38.1 39.4 △ 21.0

パーフルオロカーボン(PFC) 34.7 45.8 33.2 25.3 25.0 △ 27.8

六フッ化硫黄(SF) 41.8 54.1 24.9 16.4 17.4 △ 58.2

温室効果ガスの種類、排出部門

(内訳)

(内訳)

(内訳) 民生家庭部門 民生業務部門

(内訳)

(内訳)

※ 本計画において、グラフ等で表記される数値については四捨五入の関係上、合計値に 一致しない場合があります。

(25)

部 門 別 温 室 効 果 ガ ス 排 出 量 の 推 移

( 単 位 : 千 ト ン CO2

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000

1990 1995 2000 2005 2006 年 度

代替フロン等3ガ

廃棄物部門 運輸部門 民生業務部門 民生家庭部門 産業部門 エ ネルギ ー転換 部門

第5節 各部門における温室効果ガス排出量の状況

本市における温室効果ガス排出量について部門ごとの状況は、エネルギー転換では、原子 力発電所の稼働率の低下等による全国的なエネルギー需給の状況を反映して、市内の火力発 電所の稼働率が向上したことや、新たに操業開始した事業者があることなどから、基準年度 である1990年度に比べ、直近の2006年度の値は56.0%増加しています。

産業部門では、市内の製造業において、機械器具製造業等のエネルギー消費量の少ない業種 で の 製 造 品 出 荷 額 等 が 、

パ ル プ ・ 化 学 ・ 鉄 鋼 ・ 金 属 等 の エ ネ ル ギ ー 多 消 費 型 業 種 で の も の よ り 上 回 っ て き た こ と 、 ま た 、 省 エ ネ 法 等 に よ る 対 策 が 講 じられてきたことなどか ら、34.3%減少してい ます。

民 生 家 庭 部 門 で は 、 世 帯 数 が 約 2 割 、 世 帯 あ た

りの排出量も約2割増加し、また、電力使用における排出原単位が増加したことなどから、 47.3%増加しています。

民生業務部門では、建物床面積が約5割、床面積あたりの排出量が約2割増加し、また、 電力使用における排出原単位が増加したことなどから、70.3%増加しています。

運輸部門では、市内の自動車保有台数が約4割増加したことなどから、30.1%増加してい ます。

廃棄物部門では、一般廃棄物焼却量が約3割増加し、産業廃棄物処理業者が1990年度以降 に操業開始したことなどから、553.3%増加しています。なお、廃棄物部門のうち一般廃棄物 部門については、51.6%の増加となっています。

(26)

部門別温室効果ガス排出量の推移

(単位:千トンCO

排出部門 1990 1995 2000 2005 2006

1990

→2006 増加率

(%)

エネルギー転換部門 341.0 374.1 369.6 556.4 531.9 56.0

産業部門 1,241.1 1,188.0 1,056.2 890.3 815.2 △ 34.3

民生家庭部門 379.7 485.7 546.4 626.0 559.2 47.3

民生業務部門 309.9 417.6 532.6 571.1 527.8 70.3

運輸部門 638.6 765.2 830.4 833.9 831.2 30.1

廃棄物部門 27.8 46.5 184.7 184.4 181.8 553.3

代替フロン等3ガス 126.3 164.5 122.8 79.8 81.9 △ 35.2

合計 3,064.5 3,441.6 3,642.6 3,741.9 3,529.1 15.2

温 室 効 果 ガ ス 排 出 量 部 門 別 構 成 比 1 9 9 0 年 度

11.1%

40.5%

12.4% 10.1%

20.8% 0.9%

4.1%

エネルギ ー 転換部門 産業部門

民生家庭部門 民生業務部門 運輸部門 廃棄物部門 代替フロ ン 等3 ガス

2 0 0 6 年 度

15.1%

23.1%

15.8% 15.0%

23.6%

5.2% 2.3%

エネルギ ー 転換部門 産業部門

民生家庭部門 民生業務部門 運輸部門 廃棄物部門 代替フロ ン 等3 ガス

(27)

第2章

削減目標の設定

第1節 温室効果ガス排出量の将来予測

第2節 削減目標

(28)

第2章 削減目標の設定

第1節 温室効果ガス排出量の将来予測

本市の目標年度である2020年度(平成32年度)の温室効果ガス排出量については、「マニ ュアル」の考え方に従い、現況レベルのままで推移するものと仮定し、基本的にエネルギー 消費の原単位を現状横ばい(直近の2006年度の値で固定)として、部門ごとに様々な要素を 考慮しながら、活動量のみが変化する形で推計しました。

各排出部門における推計方法の考え方は次のとおりです。

将来推計の方法

本市が現状のまま、温暖化対策を実施しなかった場合、目標年度である2020年度の温室効 果ガス総排出量の推計値は、3,798.2千トンCO

となり、基準年度1990年度の排出量3,064.5 千トンCO

に対して23.9%増加、直近の2006年度の排出量3,529.1千トンCOに対して 7.6%増加するものと想定されます。

○ エネルギー転換部門では、現況年度以降、新たに運転を開始した事業者があることなど から、直近の2006年度より16.0%の増加が予想されます。

○ 産業部門では、成長率予測の根拠となる製造品出荷額等が上昇傾向にあることなどから、 2006 9.9

活動量

エネルギー 消費原単位

炭素集約度 活動量 × エネルギー消費原単位 × 炭素集約度 エネルギー転換部門 所内(工場内)燃料消費量 現況年度値で固定 現状固定

産業部門 製造品出荷額等 〃 〃

民生家庭部門 世帯数 〃 〃

民生業務部門 業務用延床面積 〃 〃

運輸部門 世帯数あたり自動車保有台数等 〃 〃

廃棄物部門 一般廃棄物処理基本計画等に基づく廃棄物処理量等 × 排出係数 代替フロン等3ガス 国の排出見通し値を製造品出荷額等で按分

(29)

○ 民生家庭部門では、世帯数が増加傾向にあることから、直近の2006年度より2.6%の増加 が予想されます。

○ 民生業務部門では、成長率予測の根拠となる小売業商品販売額が下降傾向にあることか ら、直近の2006年度より5.6%の減少が予想されます。

○ 運輸部門では、世帯数増加による世帯数あたり自動車保有台数が増加傾向にあることな どから、直近の2006年度より1.5%の増加が予想されます。

○ 廃棄物部門では、一般廃棄物処理基本計画に基づく廃棄物処理量の推移値等が減少傾向 にあることなどから、直近の2006年度より0.3%の減少が予想されます。

○ 代替フロン等3ガスでは、国が示す排出見通し値が増加傾向にあることから、直近の2006 年度より130.2%の増加が予想されます。

部門別温室効果ガス排出量の推移[将来推計]

(単位:千トンCO

排出部門 1990 2006 2020 [現状推移]

1990

→2020 増加率

(%)

2006

→2020 増加率

(%) エネルギー転換部門 341.0 531.9 617.2 81.0 16.0 産業部門 1,241.1 815.2 895.7 △ 27.8 9.9 民生家庭部門 379.7 559.2 573.6 51.1 2.6 民生業務部門 309.9 527.8 498.1 60.7 △ 5.6 運輸部門 638.6 831.2 843.9 32.1 1.5 廃棄物部門 27.8 181.8 181.3 551.4 △ 0.3 代替フロン等3ガス 126.3 81.9 188.5 49.2 130.2

合計 3,064.5 3,529.1 3,798.2 23.9 7.6

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000

1990 2006 2020 [現状推移]

代替フ ロン等3ガス 廃棄物部門 運輸部門 民生業務部門 民生家庭部門 産業部門

エネルギ ー 転換部門

(30)

第2節 削減目標

本市の削減目標は、次のとおりとします。

当該削減目標は、国会で審議中の地球温暖化対策基本法(案)において規定される削減目 標とし、法案が可決された時点で示された数値とします。

地球温暖化対策基本法(案)に基づき、国の施策と歩調を合わせ、本市においても追加的 な取組みを行い、県や近隣市町村等と連携しながら、国の中期削減目標の着実な達成を目指 します。

また、エネルギー転換部門については、国全体のエネルギー需給とも連動して排出量が変 動し、市としての対策が非常に困難であることから、本市はエネルギー転換部門を除いた各 部門において施策を講じて、その削減量を把握するものです。

なお、国は、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、2020年度にかけ て9基の原子力発電を新増設することなどを含むエネルギー基本計画について、白紙から見 直すこととしており、現状では国のエネルギー需給の見通しが不透明な状況にあります。今 後、国の地球温暖化対策やエネルギー政策が新たに示された場合には、本市における各施策 との整合を図りながら、必要に応じて見直すものとします。

2020年度(平成32年度)における温室効果ガス排出量を、国の中期削減目標と 同程度削減することとします。

(31)

3,181.0

[現状推移]

1990

(基準年)

2020

(目標年)

※ エネルギー転換部門  を除く総排出量

(単位:千トンCO2) 温室効果ガス排出量削減のイメージ図

対策後 排出量

1,925.0

期待削減量

1,256.0

市の対策 による削減量

 

55.6

基準年

2,723.5

部門別期待削減量

(単位:千トンCO

市の対策 による削減量

産業部門 1,241.1 815.2 895.7 △ 27.8 9.9 423.4 1.3 472.3

民生家庭部門 379.7 559.2 573.6 51.1 2.6 311.6 25.9 262.0 民生業務部門 309.9 527.8 498.1 60.7 △ 5.6 280.7 0.8 217.3

運輸部門 638.6 831.2 843.9 32.1 1.5 126.6 15.4 717.3

廃棄物部門 27.8 181.8 181.3 551.4 △ 0.3 8.4 8.4 172.9 代替フロン等3ガス 126.3 81.9 188.5 49.2 130.2 9.8 0.0 178.6

新エネルギーの導入 95.5 3.8 △ 95.5

合計 2,723.5 2,997.1 3,181.0 16.8 6.1 1,256.0 55.6 1,925.0 排出部門 1990 2006

2020 [現状推移]

期待 削減量

対策後 排出量 2020

[対策後]

排出量

1990

→2020 増加率

(%)

2006

→2020 増加率

(%)

この削減量は、1990年を基準年として、温室効果ガス排出量を2020年までに25%削減す

(32)

部門別期待削減量の内訳

1 産業部門[423.4 千トンCO

]

電気事業者での二酸化炭素排出原単位の低減による削減[339.8千トンCO

]

○ 省エネルギー対策による削減[80.9千トンCO

]

○ 農業対策による削減[2.7千トンCO

]

2 民生家庭部門[311.6 千トンCO

]

○ 電気事業者での二酸化炭素排出原単位の低減による削減[146.3千トンCO

]

省エネルギー行動による削減[25.8千トンCO

]

省エネルギー機器の導入による削減[132.3千トンCO

]

○ 住宅の省エネルギー化による削減[7.1千トンCO

]

3 民生業務部門[280.7 千トンCO

]

○ 電気事業者での二酸化炭素排出原単位の低減による削減[159.1千トンCO

]

○ 省エネルギー対策による削減[121.6千トンCO

]

4 運輸部門[126.6 千トンCO

]

○ エコドライブの取組みによる削減[15.4千トンCO

]

○ 自動車の燃費改善と次世代自動車の導入による削減[111.2千トンCO

]

5 廃棄物部門[8.4 千トンCO

]

○ 一般廃棄物焼却量の低減による削減[7.2千トンCO

]

○ 下水・し尿・浄化槽処理による削減[1.2千トンCO

]

6 代替フロン等3ガス[9.8 千トンCO

]

○ 各部門での削減[9.8千トンCO

]

7 新エネルギーの導入[95.5 千トンCO

]

太陽光発電の導入による削減[33.3千トンCO

]

○ 風力発電の導入による削減[50.1千トンCO

]

○ 太陽熱利用の導入による削減

[省エネルギー対策・省エネルギー機器の導入に含む]

○ 木質系バイオマスの導入による削減[12.1千トンCO

]

(33)

第3章

温室効果ガス排出削減

に向けた取組み

第1節 省エネルギー対策の推進

第2節 新エネルギー利用の推進

第3節 環境負荷の少ない都市空間

の形成

第4節 循環型社会の形成

(34)

第3章 温室効果ガス排出削減に向けた取組み

目指すべき社会の実現に向け、地球温暖化問題への認識を深め、市民・事業者・市が協働・ 連携して、それぞれの果たすべき役割のもと、次の対策の方向性により取組みを展開してい きます。

なお、行政として本市が率先して行う地球温暖化対策については、別に定める「市循環型 オフィスづくり行動計画」により推進していきます。

新エネルギー利用の推進

省エネルギー対策の推進

環境負荷の少ない

都市空間の形成

循環型社会の形成

1 環境にやさしい暮らし方の選択

2 環境にやさしい事業活動の推進

1 太陽エネルギー等の活用

2 未利用エネルギーの活用

1 エネルギー使用効率の良い都市及び

交通の整備

2 適切な森林整備や緑地の保全

1 廃棄物の発生抑制・再使用・再生利用

2 熱回収等の推進

3 地域循環圏の構築

(35)

第1節 省エネルギー対策の推進

1 環境にやさしい暮らし方の選択

市内の家庭からの温室効果ガス排出量は、世帯数の増加による家電製品等の増加や世帯ご との家電製品等の増加などから、全国平均を上回る高い伸びを見せています。

また、東日本大震災や東京電力福島第1原子力発電所での深刻な原子力事故等により電力 需給がひっ迫し、国の電力需給対策に基づき、節電行動が求められました。

家庭内ですぐにできる省エネルギー行動(節電、節水等)を促進するために、情報提供等 の普及啓発を図るほか、排出量の「見える化」(環境家計簿の活用等)や、家電や給湯設備等 の機器の入れ替えの際での高効率機器の導入、次世代省エネルギー基準等のエネルギー効率 の高い住宅の新築や改築の促進により、省エネルギーの取組みを推進します。

○ 広報紙やホームページ、出前講座等により省エネルギー行動推進に向けた  情報提供を行います。

○ 待機消費電力の削減や雨水の利用など節電・節水の意識向上に努めます。

○ 温暖化対策の取組みチェックシートや環境家計簿を活用して、排出量の  「見える化」を図り、エネルギー消費量の削減を促進します。

○ 安全・安心で新鮮な国産品や地場産品を選ぶことで地産地消を図り、輸送  に係るエネルギー使用の削減(フードマイレージの低減)を促進します。

 エコドライブ講習会を実施するなど、エコドライブを促進します。

 ノンフロン製品をはじめとする環境に配慮した製品の購入について普及啓発 を図ります。

 高効率給湯器等、エネルギー効率の高い設備や機器の普及促進を図ります。

 自動車の買い替えの際には、ハイブリッド自動車や電気自動車等の低公害車 の購入を促進します。

○ 既存住宅における省エネルギー改修について補助制度等により導入促進  を図ります。

○ 新築住宅において断熱材や複層ガラス窓等を使った、省エネルギー性能  の高い住宅の普及啓発に努めます。

○ 地場産材を用いた住宅の新築・改築など、建築資材の地産地消に関する  情報提供や意識啓発に努めます。

省エネルギー型住宅の普及啓発 低公害車の普及促進

代替フロン等対策の促進 省エネルギー行動の促進

エコドライブの促進

環境配慮製品消費の普及啓発

省エネルギー機器の普及促進

(36)

身近にできる地球温暖化防止の取組みを始めましょう!!

毎日の生活の中から発生する二酸化炭素を減らすために、次のような取組みを 始めてみましょう!

区 分

二酸化 炭素 年間 削減量

(kgCO2

年間 節約額

(円)

□ エアコンの温度設定を27℃から28℃にする(冷房) 11.3 670

□ エアコンの温度設定を21℃から20℃にする(暖房) 19.8 1,170

□ エアコンを1日1時間短縮する(冷房;28℃) 7.0 410

□ エアコンを1日1時間短縮する(暖房;20℃) 15.2 900

□ こたつは、こたつ布団と一緒に敷布団と上掛けも使用する 12.1 710

□ こたつの温度設定をこまめに調整する 18.3 1,080 照明は、省エネ型の蛍光灯や電球形蛍光ランプを使用する

(白熱球[54w]を省エネ型の電球形蛍光ランプ[12w]に替える) 人のいない部屋の照明は、こまめな消灯を心掛ける

(蛍光ランプ[12w]1灯を1日1時間短縮する)

テレビを見る時間を1日1時間短縮する[25インチ・ブラウン管] 11.9 700

冷蔵庫の庫内を季節に合わせて温度調整する(冷蔵強度を適切に) 23.0 1,360

□ 冷蔵庫にものを詰め込み過ぎないよう整理整頓に気を付ける 16.4 960

□ 冷蔵庫を壁から適切な間隔をあけて設置する 16.8 990

□ 冷蔵庫の扉は開閉を少なくし、開けている時間を短くする 6.2 360

洗いものをする時は、給湯器の温度設定をできるだけ低くする(40℃から38℃に) 20.0 1,380

電気ポットを長時間使わない時は、コンセントからプラグを抜く 40.1 2,360

□ お風呂は間隔をおかずに入り、追い焚きをしないようにする 87.0 6,000

シャワーはお湯を流しっぱなしにしないように気を付ける(1回に1分間短縮) 29.1 3,000

温水洗浄便座の温度設定をこまめに調整する(設定温度を1段階下げる) 9.8 580

□ 温水洗浄便座を使わない時はふたを閉める 13.0 770

洗濯する時はまとめて洗う(容量を定格容量の4割から8割にする) 2.2 3,950

31.3 1,850 1.6 100 取組み項目

冷 暖 房

居 間

調 理

出典:財団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典(2010年版)」

コラム

すべて取り組むと、二酸化炭素を年間392.1kg削減すること

(37)

★ 市民に期待される取組み

○ 省エネルギー行動の実践に努めます。

⇒ 市民総ぐるみ運動▶身近にできる温暖化対策 暖房で減らす

・ 暖房は設定温度を1℃下げ、冷房は1℃上げます。 水の使い方で減らす

・ 風呂の残り水を洗濯に利用します。

・ 雨水利用を推進します。 電気の使い方で減らす

・ 使用しない電気機器はコンセントを抜くなど、待機電力を削減します。 行動の点検と見直しで減らす

・ 環境家計簿を活用します。

○ 省エネルギー機器の購入、省エネルギー性能の高い住宅の新築・改築に努 めます。

○ 自動車を利用する際には、エコドライブの実践に努め、自動車の更新時には、 低公害車の購入に努めます。

○ 環境配慮製品の消費や代替フロンを使った製品の適正処理に努めます。

(38)

コラム

エコドライブを実践しましょう!!

エコドライブとは、環境負荷の低減につながる自動車の利用方法のことです。 省エネルギーにつながるエコドライブは、温室効果ガスの排出削減に加え、燃料代 の節約という点でも効果があり、環境面はもとより、経費縮減の面でも有効な取組 みの一つとして推進されています。

ドライバーの皆さん、地球環境にもやさしく、家計にもやさしい運転を心掛け ましょう!

10の取組み方法

1 ふんわりアクセル『e スタート』

普通の発進より少し緩やかに発進する(最初の5秒で時速20キロが目安)だけで 11%程度燃費が改善します。

2 加減速の少ない運転

加速減速が多くなると、その分市街地で2%程度、郊外で6%程度燃費が悪化 します。

3 早めのアクセルオフ

エンジンブレーキを使うと、燃料の供給が停止される(燃料カット)ので、 2%程度燃費が改善されます。

4 エアコンの使用を控えめに

気象条件に応じて、こまめに温度・風量の調整を行いましょう。特に夏場に 設定温度を下げすぎないことがポイントです。

5 アイドリングストップ

10分間のアイドリングで、130cc程度の燃料を浪費します。 6 暖機運転は適切に

現在販売されているガソリン乗用車は暖機不要です。

5分間暖機すると160cc程度の燃料を浪費しますので、全体の燃料消費量は

参照

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17)鶴岡市自殺予防対策ネットワーク会議について

対策分類 対策項目 選択肢 回答 実施計画

2:入口灯など必要最小限の箇所が点灯 1:2に加え、一部照明設備が点灯 0:ほとんどの照明設備が点灯

2017 年度に認定(2017 年度から 5 カ年が対象) 2020 年度、2021 年度に「○」. その4-⑤

3:80%以上 2:50%以上 1:50%未満 0:実施無し 3:毎月実施 2:四半期に1回以上 1:年1回以上

ベース照明について、高効率化しているか 4:80%以上でLED化 3:50%以上でLED化

上であることの確認書 1式 必須 ○ 中小企業等の所有が二分の一以上であることを確認 する様式です。. 所有等割合計算書

その 4-① その 4-② その 4-③ その 4-④